選手紹介シリーズ、第6弾はノア・エッセンゲ(Noa Essengue/背番号2/ポジション:PF/身長203cm)です。
経歴
2025年のNBAドラフトでブルズが全体12位指名したのがエッセンゲです。フランス・オルレアン出身で、地元の育成機関センター・フェデラルを経て、2023年からドイツ・ブンデスリーガのラティオファーム・ウルムでプレー。2024-25シーズンには主力として全50試合(国内リーグ+欧州カップ含む)に出場し、10.9得点、4.8リバウンド、1.1アシストという数字を残し、ドラフト前評価を大きく上げてブルズ入りを果たしました。
正直なところ、ルーキーシーズンの数字だけを見ると評価のしようがありません。開幕からわずか2試合、出場時間もトータルで3分程度というところで左肩の負傷が悪化し、12月に手術。シーズンを全休することになりました。本人いわく「3年間、実はずっとこの怪我を抱えたままプレーしていた」とのことで、単発のアクシデントというより長年蓄積したダメージだったようです。
一方で希望も見えています。故障の合間に出場したGリーグ(Windy City Bulls)ではわずか4試合ながら23.0得点、8.5リバウンドという圧巻の数字を記録。さらに直近の2026年サマーリーグでは「体調はおよそ98%」とコメントしつつコートに復帰し、身長も入団時から6’11″(約211cm)まで伸びたと報じられています。ウルム時代から評価されていたポテンシャルの高さそのものは、まだ何も否定されていないというのが率直な印象です。
プレースタイル
エッセンゲ最大の武器は、203〜211cmという長身とロングアームを活かした運動能力の高さです。
ただし正直に言うと、その比較がまだ本領を発揮したとは言えません。ウルム時代から課題とされていた3P成功率26.4%はそのままNBAに持ち越されている状態で、ボールハンドリングも粗く、オフダビングでの得点創出力はほぼゼロに近いのが現状です。スイッチディフェンスでの横の動きにも不安が残ります。
注目してほしいプレーは、トランジションでのリムランからのダンクと、ハーフコートでのオフェンスリバウンドからのプットバックです。まだアウトサイドの武器は未完成ですが、このあたりのハッスルプレーには彼の一番いいところが出ます。
ブルズでの役割
今シーズンからブルズを率いるのは新HCティアゴ・スプリッター。就任会見でもエッセンゲについて「6’10″、6’11″でボールを持って運べる選手なので、期待値は上がっている」と言及しており、単なる将来性枠ではなく、ポジションレスな3番・4番・5番を担えるビッグマンとして早期の戦力化を期待されているのが伝わってきます。
ケイレブ・ウィルソンやマタス・ブゼリスといった若手フロントコートとどう共存していくかも、今季のブルズを見るうえでのポイントになりそうです。
まずは怪我なく1シーズンを通してプレーできるかどうかが最初のハードル。ウルム時代の数字とGリーグでの爆発力を考えると、健康であればブルズのフロントコートに新しい風を吹き込める逸材だと思います。次回もまた別の選手を紹介する予定です。

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