選手紹介シリーズ、第5弾はニコラス・クラクストン(Nic Claxton/背番号9/ポジション:C/身長211cm)です。
経歴
クラクストンは2019年ドラフトで2巡目全体31位という、決して大きな注目を浴びたわけではない指名でネッツ入りした選手です。出身はサウスカロライナ州グリーンビルで、父チャールズ・クラクストン氏もジョージア大でプレーしケルティックスに在籍した経験があるバスケ一家。本人もジョージア大出身です。
直近3シーズンの成績はこんな推移です。
シーズン 試合数 得点 リバウンド アシスト
2023-24(ネッツ) 71 11.8 9.9 2.1
2024-25(ネッツ) 70 10.3 7.4 2.2
2025-26(ネッツ) 69 11.7 6.9 3.7
正直に言うと、リバウンドとブロック(2023-24は2.1本、2024-25は1.4本、2025-26は1.1本)は年々減っていて、守備の指標だけ見ると心配になる推移です。キャリアハイは2022-23シーズン(9.2リバウンド・2.5ブロック、FG成功率はリーグトップの70.5%でDPOY投票9位)で、そこと比べるとかなり落ち込んでいるのは事実。ただしここ数年のネッツはチーム自体が低迷していたので、個人の守備力の低下なのかチーム状況によるものなのか、正直まだ判断がつきにくいところもあります。一方でアシストは2.1→2.2→3.7と着実に伸びていて、パサーとしての一面が育ってきているのは素直に評価したいポイントです。
プレースタイル
クラクストンの一番の武器は、リムプロテクトとスイッチディフェンスです。211cmの長身と機動力を兼ね備えていて、ガードにまでスイッチしてついていける守備範囲の広さが持ち味。オフェンスでは自分でシュートを作るタイプではなく、ロブを受けてのフィニッシュや高いFG成功率(キャリア62.2%)でしっかり仕事をするタイプです(3ポイントはほぼ試投しないので、期待しないほうがいいです)。
個人的には、最近伸びてきたアシスト力を見ていると、守備の要でありながらパスの出し手にもなれる「つなぎ役センター」としての成長を感じます。ただしファウルトラブルや荒っぽいプレーで退場になった場面も2024年に複数回あり、感情面のコントロールはまだ発展途上と言えそうです。
注目すべきプレーは、やはりチェイスダウンブロックとアリウープのロブフィニッシュです。特に速攻での後方からのブロックは、見ていて痛快なプレーだと思います。
ブルズでの役割
2026年6月、ジュリアス・ランドルを絡めた3チームトレードでブルズに加入したクラクストン。ブルズはドラフト権を含めほとんど資産を手放さずに獲得したと言われていて、かなりお買い得な補強でした。
トレード成立時点で指のケガが報じられていたので、開幕直後のコンディションは注視したいところです。
個人的にはブルズを見始めてから、スタメンセンターはロビンロペスやブーチェビッチなど、身体能力高低めでリムプロが得意なセンターでないことが多かったので、リムプロが得意なセンターはかなり新鮮で、どんなチームディフェンスを構築するのか楽しみです。
リムプロテクトとリバウンドでチームの土台を作ってくれれば、若手が安心して積極的にディフェンスにいける環境が整うはず。守備の再建も含めて、今シーズンのブルズの縁の下の力持ちとして期待しています。次回もまた別の選手を紹介する予定です。

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